Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(五) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 325.249 Zeichen · 653 Bildschirme
「いま彼らを地方へ潜伏させては」
と、禍いの根を刈るつもりで、あくまでも追撃を加えていた。
そして、長安郊外まで来ると、都から荀の使いが、早馬に乗って、一書をもたらして来た。
「北雲急なりと見て、南江の水しきりに堤をきらんとす。すこしも早く、兵を収めて、許都に還り給わんことを」と、ある。
そこで曹操は、全軍をまとめ、
「ひとまず引揚げよう」と、軍令を一下した。
左の手を斬り落された韓遂を西涼侯に封じ、また彼と共に降参した楊秋、侯選なども、列侯に加えて、それには、
「渭水の口を守れ」と、命じた。
ときに元、涼州の参軍で、楊阜という者、すすんで彼にこう意見をのべた。
「馬超の勇は、いにしえの韓信、英布にも劣らないものです。今日、彼を討ち洩らしてのお引揚げは、山火事を消しに行って、また山中に火だねを残して去るようなもので、危険この上もありません」
「いうまでもなく、それは案じている。せめて彼の首を見、予自身半年もいて、戦後の経略までして還れば万全だが、何せい、都の事情と南方の形勢は、それをゆるさぬ」
「以前、それがしと共に、涼州の刺史をつとめていた者で、韋康という人物があります。