Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(五) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 325.249 Zeichen · 653 Bildschirme
たとえ足手まといになろうと、引き具してお移りあるべきでございましょう」
孔明のことばに、玄徳も、
「さらば――」と、関羽に渡江の準備を命じた。
関羽は、江頭に舟をそろえ、さて数万の百姓をあつめて、
「われらと共に、ゆかんとする者は江を渡れ。あとに残ろうと思う者は、去って旧地の田を耕すがいい」と、云い渡した。
すると、百姓老幼、みな声をそろえて、共に哭いて、
「これから先、たとえ山を拓いて喰い、石を鑿って水を汲むとも、劉皇叔さまに従って参りとうございます。ついに生命を失っても使君(玄徳のこと)をお恨みはいたしません」と、いった。
そこで関羽は、糜竺、簡雍などと協力して、この膨大なる大家族を、次々に舟へ盛り上げては対岸へ渡した。
玄徳も、舟に移って、渡江しにかかったが、折もあれ、この方面へ襲せてきた曹軍の一手――約五万の兵が、馬けむりをあげて樊城城外から追いかけてきた。
「すわや、敵が」と聞くなり岸に群れ惑う者、舟の中に哭きさけぶ者、あやまって河中に墜ちいる者など、男女老幼の悲鳴は、水に谺して、思わず耳をおおうばかりだった。
「あわれや、無辜の民ぐさ達、我あらばこそ、このような禍いをかける。