Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme

Aozora Bunko

八

唱えごとも最初は利用者が理解していたであろうから、土地にもない語の字引の意味に、引付けようとしたのが根本の無理かと思う。マメでもネブタでも、土地では何と何とを意味しているか。それを明らかにしてかかるのが先決問題で、もしどうしても意味のない語だったら、それは他所から口移しに、学んだ唱えごとだと推定するのが恐らく自然の順序である。

八

他所では少なくともネブタは合歓木と睡魔とを意味し、マメはまた豆と壮健とを意味していた。その一方を憎んで海川に流さんとし、他の一方の止まって土地にあることを、念じ願った心持はよくわかっている。それを早速にアイヌ語に持って行こうとする、学問の不自然な態度には、結論を超越して私たちは苦情を唱えなければならぬ。

マメが邑里の生活に何よりも大事なことは異存がない。ただネブタを災厄として放ち棄てようというのは如何と、カルモチン常用者輩は一斉に批難するかも知れない。この点が将に私の予め答えんとする所である。睡くなればいつでも睡られる赤ん坊や閑人ならば、睡は悪でないのみか、また快楽でさえあり得るのだが、以前はそういう人が少なく、また睡るべからざる場合が、今よりも遙かに多かった。