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Japanische Klassiker mit Furigana

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ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme

Aozora Bunko

これとよく似た変化は正月の方にもあった。トンドといいまた三掬杖ともいう正月の火祭は京都とその周囲は十五日を定日とし、別に十八日にももう一度行うのが、記録の存する限りの古い例である。東国でもこれを行う土地はたいていは十五日を用いている。ところが九州の鬼の火というものは、北から南まで大部分が七日の行事であり、ただわずかの区域だけで十五日にももう一度これを執行する。すなわち正月と七月とは、南と北の端ではこの前後が逆になっていて、しかも双方共に一部ずつ、古い形を保存しているように見える。

正月十五日の火祭は、神送りとは普通認めておらぬが、それでも福島県などでは歳神がこの煙に乗って、還って行かれる姿が西の空に見えるといっている。七日の鬼火に至ってはその名の示す如く、明白に祝賀の火でもなく、また飾り物の処理方法でもなかった。以前モチの日すなわち正月十五日が一年の境であった時代に、その日を神聖ならしむべく、外部の障碍を除去する目的であったことが、唱えごとその他の残留からも察せられる。つまりは爰でもまた事前の火祭が、一つの段階としてなお保存せられていたことは、奥羽信越等の眠流しも同じであった。