Japanische Klassiker mit Furigana
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ねんじゅうぎょうじおぼえがき
年中行事覚書
柳田 国男
Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme
七
そうしてその翁は一番の夜明け星となり、二番の夜明け星には飼犬の黒がなったという結末になっていて、これはまだ織女牽牛の、年に一度の逢瀬ということとは、結び付けられていないのである。
現在の不完全なる採集状態においては、まだどのような想像説でも成立ち得るが、しかもその当否の裁決せられる時はやがて来る。私はこの天に昇って星になった話がまず生まれて、それから七夕の方へ伸びて行ったものかと思っているのだが、果たしてこの予測は適中するであろうかどうか。
七
それにはもう少し瓜の空想の成長して来た順序を考えて見る必要がある。島原半島民話集に載せられている「天人女房」も、すでにまた思い切った笑話化であるが、これにはなお七夕の由来譚を伴のうていない。むかし源五郎という男が山中の池のほとりで、天人の着物を匿して例の如く女房にする。子どもも生まれたので、もう大丈夫と思いうっかり在りかを告げると、それを着てさっさと還って往った。その別れに臨んで天人がいうには、もし私に逢いとうなったら、あめ牛千疋を土に埋め、その上にブナ(南瓜)の種を播き、その蔓を伝うて昇って来なさいという。