Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme

Aozora Bunko

臼の目切り

すなわち今我々の抱いている信仰の系統よりも、も一つ以前からの持ち越しかも知れないからである。

臼の目切り

ミカワリ考の著者として、自分が今大いに知りたがっていることは、旧十一月二十三日夜の国巡りに、大師さんが石臼の目を切ってあるかれるという伝説が、現在どの範囲にまだ残り伝わっているかということである。何かの折に年寄りなどがふと言い出しはしないか。これからもどうか気をつけていてもらいたい。御承知の通り摺臼が一般農村に普及したのはそう古いことではない。石臼の目がつぶれると、目に見えて能率が低下するものだが、これには石屋の持つ特殊な道具が入用だから、手細工ではどうもならない。それをある一夜家人の知らぬ間に、そっと来て目を立てて使いやすくしておいて下さる方があるというのだから、小さいながらこれも信仰である。

然るに江戸などでは、正徳の初め頃にこれがはやり、当時のいろいろの書に見えているのを、それから百年余り後に流行した、石塔磨きという墓地の不思議と一つにして、妖怪あつかいをした学者もあった(ききのまにまに、天保元年記事)。田舎の方でもこの霜月大師講の晩だけは、娘たちが内庭の石臼の側を、怖がって馳けて通ったという話を、たしか越後の人に聴いたように思う。