Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme

Aozora Bunko

日待 月待

そうしてその集会の日を、六十一日目毎の庚申の晩としたのも、その一つの新しい方式に過ぎなかったことは、これから話して見ようとする二十三夜講の実例から、大よそは明らかになって来るのである。

日待 月待

庚申さんが青面金剛などというような、妙な外来の神でなかったとすると、そんなら何という神かということが、当然に問題になって来るが、これはただ庚申の日にお祭り申す神という以上に、詳しく名を知ることは誰にも出来ぬだろう。一体日本人は、軽々しく神の名を口にする民族ではなかった。神道の歴史を説く者だけが、それを構わずに呼ぶようになっているが、信ずる人々はなおご本名と思うものは諱み憚っている。ことに農民に至っては、村にただ一つある産土の神の御名さえ知らず、ただお宮といい明神さんといってすませ、その他の神々でも山で祭るから山の神、泉のほとりに祭ればカワの神またはオスズ様、正月に祭る神を正月様、盆に祭る神を盆さまなどといって区別していた。

庚申さんはつまり庚申の日の晩に、お籠りをして祭る神ということだったので、それ故に越後や佐渡ではただオカノエ様ともいい、薩摩などではサッドン(猿殿)とさえ呼んでいるのである。