Japanische Klassiker mit Furigana
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こどうひゃくわ
胡堂百話
野村 胡堂
Lesen Sie 胡堂百話 (こどうひゃくわ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.386 Zeichen · 248 Bildschirme
銭形の文体
シェークスピアは百のキャラクターを書き分けたということの偉大さが、改めて思い起こされるわけである。
銭形の文体
ほかの文体が書けないのかと思われるのもシャクだから、雑文は普通の文章で書いているが、銭形平次をはじめとして、小説はみんな自己流の「あります調」で書いてきた。
「困りますね。当り前の文章にして下さいよ」
と、はじめのうちは、何回となく剣突くを食った。そのうちに、編集者諸氏も、サジを投げたのか、馴れッ子になったのか、何も言わないようになった。
話が、またしても、古くなるが、明治十年頃の新聞を見ると、「日本橋区××町に、××という米屋さんがござります。その米屋さんに昨日の朝……」といった調子で、社会面のニュースが書いてある。話す言葉と書く言葉の、これこそ完全な一致である。
ところがその後、山田美妙斎あたりが音頭を取って、言文一致運動が起こり、いわゆる口語体が生まれた。この口語体というのは、名前は言文一致でも、その実、日常の会話と異なり、口語体という一つの文章体なのだ。論より証拠、本当に話す口調で書いているのは、漫画の本か、童話くらいしかないではないか。