Japanische Klassiker mit Furigana
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こどうひゃくわ
胡堂百話
野村 胡堂
Lesen Sie 胡堂百話 (こどうひゃくわ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.386 Zeichen · 248 Bildschirme
ガラッ八のモデル
ガラッ八のモデル
「八五郎には、モデルがあるのか」
これも、たびたびきかれる。さすがに銭形平次と違って、実在かどうかを、きく人は少い。
最初は、半年か一年のつもりだった銭形が、延々として三百八十三編に達したのが半分以上は、八五郎の力だということは多くの人が認めてくれる。コナン・ドイルの成功は、助手のワトソンの発見であり、平次とお静と、与力の笹野新三郎だけでは、ものの百回とは、もたなかったかも知れない。
向柳原の叔母さんの家の二階借りで、ノッポで、アゴが長くて、糞力があって、体重は十六貫。顔全体が間のびして、どこか釘が一本たりない。長年、※(「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28)絵をつき合ってくれた清水三重三氏に言わせると、アゴの長い顔は、年寄りに見える。アゴがつん出て、しかも若い顔というのは、絵描き泣かせだということだが、平次より一つ下だから、数え年の三十である。
死んだ父親は指物師だったが、無器用だから、あとを継ぐ見込みはないし、一年おくれて、母親もあとを追い、天涯孤独となった八五郎は、藤沢の遊行寺へ遺骨を納めにゆく途中、とんでもないめぐり合わせから銭形平次の乾分になったいきさつは、折りにふれて書いてあるはずだ。