Japanische Klassiker mit Furigana
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こどうひゃくわ
胡堂百話
野村 胡堂
Lesen Sie 胡堂百話 (こどうひゃくわ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.386 Zeichen · 248 Bildschirme
泉鏡花
泉鏡花
近ごろは、あまり来なくなったが、ファン・レターというのは、ありがたいものである。今月号のは、まずかったぞ、やめちまえ! などというのは困るが、中には、作品を分析して、作者自身も気がつかぬようなデーターを教えてくれるのがある。
銭形平次第一話「金色の処女」から、第六十話「蝉丸の香炉」までの間に、女が七十何人か登場する。平次とお静と八五郎は変らないが、犯人や被害者は、毎回変る。その登場人物の名前が、人が違えば、名前も違う。お町、お糸、お紺、お喜佐……と、ほんの二、三の例外を除いて、同じ名前が、二度とは出ない。ということを、指摘してくれたのも、親切な愛読者の一人である。
名前なんぞはどうでもよいが、性格は、一人一人書き分けなければいけないと思う。シェークスピアの偉大さは、一人で、百人分のキャラクターを兼ね備えていたところにあるという。どうしたら、百人百様の人間像を書き分けられるようになるか。
私は、幸いにして、いろいろな、人間のタイプを見てくることが出来た。まだかけ出しの新聞記者時代に「楯の半面」という続き物で、各界の名士百三十人と対談した。それが縁で、長く知遇を得た人もあり、その場かぎりの人もあったが、百三十人のうち、現存しているのは、たった二人だ。