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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(五) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 325.249 Zeichen · 653 Bildschirme

Aozora Bunko

「周提督のお着きです」と、堂前はるかな一門から高らかに報らせる声がした。

孫権は威儀を正して、彼の登階を待ちかまえていた。それに侍立する文武官の顔ぶれを見れば、左の列には張昭、顧雍、張紘、歩隲、諸葛瑾、虞翻、陳武、丁奉などの文官。――また右列には、程普、黄蓋、韓当、周泰、蒋欽、呂蒙、潘璋、陸遜などを始めとして、すべての武官、三十六将、各※(二の字点、1-2-22)、衣冠剣佩をととのえて、

「周都督が肚にすえてきた最後の断こそ、呉の運命を決するもの」

と、みな異常な緊張をもって、彼のすがたを待っていた。

周瑜は、ゆうべ孔明が帰ると、直ちに、※(「番+おおざと」、第3水準1-92-82)陽湖を立ってきたので、ほとんど一睡もしていなかった。

しかしさすがに呉の傑物、いささかの疲れも見せず、まず孫権の座を拝し、諸員の礼をうけて、悠然と席についた姿は、この人あって初めてきょうの閣議も重きをなすかと思われた。

孫権は、口を開くなり直問した。

「急転直下、事態は険悪を極め、一刻の遷延もゆるさないところまで来てしまった。都督、卿の思うところは如何に。――忌憚なく腹中を述べてもらいたいが」