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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(五) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 325.249 Zeichen · 653 Bildschirme

Aozora Bunko

周瑜は家に帰るとすぐ孔明を呼びにやり、きょうの模様と、大議一決の由を語って、

「さて。先生の良計を示し給え」

と、ひそかにたずねた。

孔明は、心のうちで「わが事成れり」と思ったが、色には見せず、

「いやいや、呉君のお胸には、なおまだ一抹の不安を残しおられているに違いありません。寡は衆に敵せず――このことは、ご自身にも、深く憂いて、恟々と自信なく、如何にかはせんと、惑っている所でしょう。都督閣下には、労を惜しまず、暁天の出陣までに、もう一度登城して、つぶさに敵味方の軍数を説き示し、呉君に確たる自信をお与えしておく必要があるかと思われるが」

と、すすめた。

いやしくも呉の一進一退は、いまや玄徳の運命にも直接重大な関係を生じてきたとみるや、孔明が主家のために、大事に大事をとることは、実に、石橋を叩いて渡るように細心だった。

「――実にも」

と同意して、周瑜はふたたび城へ登った。もう夜半だったが、あすの暁天こそ、呉にとっては興亡のわかれを賭した大戦にのぞむ前夜なので、孫権もまだ寝もやらぬ様子だった。

すぐ周瑜を引いて、

「夜中、何事か」と、会った。

周瑜は、いった。