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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(五) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 325.249 Zeichen · 653 Bildschirme

Aozora Bunko

ひとつ、ご辺がさあらぬ顔して、孔明を訪れ、彼がこのことを、なんと批判するか探ってみぬか。それも後々の備えに心得ておく必要があるからな」と、つけ加えた。

翌日、魯粛は、孔明の船住居を訪れた。一艘の船を江岸につないで、孔明は船窓の簾を垂れていた。

「この頃は、軍務に忙しく、ついご無沙汰していましたが、お変りありませんか」

「見らるる如く、至って無聊ですが……実は、今日にも一度出向いて、親しく周都督へ賀をのべたいと思っていたところです」

「賀を? ……ほほう、一体、何のお慶びがあって?」

「あなたがご存じないわけがないが」

「いや、忙務におわれていたせいか、まだ何も聞いてません。賀とは、何事をさして、仰っしゃるのか」

「つまり周都督が、あなたをここにつかわして、私の胸をさぐらせようとなすったそのことです」

「えっ……?」

魯粛は、色を失って、茫然、孔明の顔をしばらく眺めていたが、

「先生。……どうしてそれをご承知なのですか」

「おたずねは愚です。蒋幹をすら首尾よくあざむき得た周都督の叡智ではありませんか。今に自然おさとりになるにちがいない」

「いや、どうも、先生の明察には愕きました。