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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(五) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 325.249 Zeichen · 653 Bildschirme

Aozora Bunko

と、告げた。

「げッ、何として?」と疑っているところへ、またまた、襄陽からも早馬が飛んで来て、

「時すでに遅しです。襄陽城中には、関羽の軍がいっぱいに入って、城頭高く、玄徳の旗をひるがえしている」と、報らせてきた。

周瑜が、その仔細を聞くと、こうであった。孔明は南郡の城を取るや否や、すぐ曹仁の兵符(印章)を持たせて人を荊州に派し、(南郡あやうし、すぐ救え)と云い送った。

荊州城の守将は、兵符を信じて、すぐ救援に駈け出した。留守を測っていた孔明は、すぐ張飛を向けてそこを占領し、同時にまた、同様な手段で、襄陽へも人をやった。

(われ今あやうし。呉の兵を外より破れ)と、いう檄である。

襄陽を守っていた夏侯惇も、曹仁の兵符を見ては、疑っているいとまもなく、直ちに城を出で、荊州へ走った。

かねて孔明の命をうけていた関羽は、すぐ後を乗っ取ってしまった。かくて南郡、襄陽、荊州の三城は、血もみずに、孔明の一握に帰してしまったものである。

周瑜の驚きかたは、ひと通りや二通りではない。失神せんばかり面色を変えて、

「いったい、どうして、曹仁の兵符が、孔明の手になんかあったのか」