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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(五) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 325.249 Zeichen · 653 Bildschirme

Aozora Bunko

重代の稀書だそうです。ひとつご覧くださいませぬか」

彼の好学をそそって、ついに閣の上に誘った。孔明は、室を見廻して、

「書物はどこですか」と、不審顔をした。

劉※(「王+奇」、第3水準1-88-6)は、孔明の足もとに、ひざまずいて、涙をたれながら百拝していた。

「先生、おゆるし下さい。あなたをここへ上げたのは、きのうおたずね致した自分の危難を救っていただきたいからです。どうか、死をまぬがれる良計をお聞かせ下さい」

「知らん」

「そんなことを仰っしゃらずに」

「なんで、他家の家庭の内事に立ち入ろう。そんな策は持ち合わせません」

袂を払って、閣を下りようとすると、いつのまにか、そこの梯を下からはずしてあった。

「あ? ……ご世子には、孔明をたばかられたな」

「先生をおいては、この世に、訊く人がありません。にとっては、生死のさかいですから……」

「いくらお訊ねあろうと、ない策は教えられません。難をのがれ、身の生命を完うなされたいと思し召すなら、ご自身、智をふるい、勇をおこして、危害と闘うしかないでしょう」

「では、どうしても、先生のお教えは乞えませんか」

「疎きは親しきを隔つべからず。