Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(五) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 325.249 Zeichen · 653 Bildschirme
玄徳は人中の龍だ。彼、平生に水を得ず、伸びんとして遂に伸び得ず、深く淵にいたものが、いま荊州を獲たとあっては、これ龍が水に会うて大海へ出たようなもの……豈、驚かずにいられよう」
「まことに、晴天一朶の雲です。けれど、彼の計を、さらに計るの策はありませぬか」
「水と龍と、相結んだものを、断り離つのは難しいだろう」
「程はさほどまでには思いません。なぜならば、元来、孫権と玄徳とは、水龍二つの如く、性の合ったものではありません。むしろ孫権としては、玄徳を憎むこと強く、これを謀ろう謀ろうとしている気振りが見える。およそこんどの婚儀も、何か底に底ある事情からでしょう。――ゆえに、水龍相搏たせ、二者をして、争い闘わせる手段が、絶無とはいえません」
「聞こう。――その計は」
「愚存を申しますれば、なんといっても孫権がたのみとしているのは、周瑜です。また、重臣の雄なるは程普でしょう。……ですから丞相には早速許都へお帰りあって、まず呉の使いの華欽にお会い遊ばし、華欽を当分、呉へ帰さないことです」
「そして」
「別に勅を仰いで、周瑜を南郡の太守に封じます。また程普を江夏の太守とします。