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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(五) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 325.249 Zeichen · 653 Bildschirme

Aozora Bunko

ところへ急に、西涼軍がまた攻めてきた。軍民は夕立に出会ったように城内へかくれこむ。馬超は、西門の下まで、馬を寄せて、

「ここを開けなければ、城内の士卒人民、ことごとく焼き殺すぞ」と罵った。

鍾の弟、鍾進がここを守っていたが、からからと笑って、

「馬超。口先で城は陥るものじゃないよ」

と、矢倉から嘲った。

すると、日没頃、城西の山から怪しい火が燃えだした。鍾進が先に立って消火に努めていると、夕闇の一角から、

「西涼の※(「广+龍」、第3水準1-94-86)徳、すでに数日前より、城内に在って、今宵を待てり」

という大音が聞え、敵やら味方やら知れない混雑の中に、鍾進は一刀両断に斬りすてられた。

早くも、※(「广+龍」、第3水準1-94-86)徳の部下は、西門を内から開いて、味方を招き入れた。馬超、韓遂の大軍はいちどに流れこみ、夜のうちに長安全城を占領してしまった。

鍾は、東門から逃げ出し、次の潼関に拠って、急を早馬に託し、

「至急、大軍のご来援なくば、長くは支えきれない」

と、許都へ向って悲鳴をあげた。

曹操の驚愕は、いうまでもない。――急に、方針を変えて、