Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

けんなんじょなん

剣難女難

吉川 英治

Lesen Sie 剣難女難 (けんなんじょなん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 243.807 Zeichen · 482 Bildschirme

Aozora Bunko

如法の闇瞋恚の夜烏

一

姿のせいで口調がそう響くか、ここにわかにキビキビとした新九郎の浪人伝法。名乗りを気合に、抜き渡した一刀は、研ぎ上がってまだ手も触れず、青味がかった金肌に打ち粉の見える来国俊。

この勝負、何と見るか、御方は長縁にあってニタリと薄ら笑みを洩らした。女性の前での果し合いは一倍凄味を帯びるものだという。

如法の闇瞋恚の夜烏

一

指を切った僅かな血にも、女ばかりは恟えがちな寮に、魁偉な優婆塞と美男の浪人が、果し合いの白刃を抜き交わしたので、老女や多くの侍女は唯あれあれと、一所に群れ寄って、廊下は時ならぬ花壇となる。

「ああ危ない、今にも新九郎様がただ一太刀に斬り下げられてしまいそうな……」

「いくら意気地の上と云いながら、鬼のような、あの大円房を対手に廻すとは余りな無法」

「どうにかして今のうちに、引き分ける工夫はないか……」

などと、侍女たちの黄菊白菊、白刃を見ただけでもう種々な戦き声。

その中に囲まれながら、光子の御方だけは今にもそこへ流れる血汐を、楽しむような眼ざしで、庭先に対峙している二人の太刀構えを、じっと眺め澄ましていた。

その時、大円房覚明は、無反の戒刀を兜巾のいただきまでふりかぶって、炬のような双の眼に必殺の気を漲らせ、