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Japanische Klassiker mit Furigana

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けんなんじょなん

剣難女難

吉川 英治

Lesen Sie 剣難女難 (けんなんじょなん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 243.807 Zeichen · 482 Bildschirme

Aozora Bunko

――開くと一緒に剣と共に刎ね起きた新九郎は、肩にからんで離さぬ奴を峰越しに前へ落して、弾みを食らわした一刀両断、頸から乳へ斬り下げた。

「さっ来い! 御曹子の新九郎は生きているぞ、酔っちゃいるがこの初鰹は、汝らの手掴みにはちと難かしい、それとも見事料理してみる気なら、庖丁を揃えてかかッて来い、どいつ此奴の用捨はねえ」

国俊の一刀、八方眼に狙け澄まして血顫いした。

「猪口才な奴――」

とは言ったが、抜き連れた六、七本の刀が、どれもこれも気を呑まれて、ビクともしない、それも瞬間、機先を制して新九郎が、彼等の一角へ天の剣をふり込んで行った。

と、ちょうどその時、汐見坂の上から、小きざみに駒を煽ってきた遠乗り姿の侍が二人、快い蹄の音をさせて溜池のほとりへ下りてきた。

一人を、多勢で取り囲んでいる場合、助太刀は無論一人の側へつくので、山手組の侍は、それを見ると逃げ足早く散って、榎坂の樹木の中へたちまち姿を消してしまった。

「はははは、意気地なしめ……」

対手が逃げても、新九郎はまだ血刀をぶら下げたまま、ひょろり、ひょろりと四、五間歩きだしていると、後ろから水を浴びせるような声で、