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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

07 一九四〇年(昭和十五年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 289,044 字 · 575 页

青空文庫

私は一人の作家として自分のヴァイタル・フォースのあれこれのからくりを、どの程度見きわめているでしょうか。

でもね、面白いでしょう? あなたはきっと微笑なさるわ。そういう点と、この手紙のはじめの方にかかれていることとは、どっかで大変結びついているのよ。丁度あなたの文芸評論と、今ここで私の前にひろげられている手紙とが、どこかで全くむすびついていると同様に。

そうよ、文学の神通力というものは在ります。文学そのものは、そういう力をもって居ります。

この頃は、いろいろもとから在った団体が解けて一つの別のまとまったものになるのがはやりで、雑誌協会その他が一つの出版協議会のような形になりつつあります。そこでは雑誌を八つまでの分科にわけて、たとえば婦人のためのものは第五、綜合雑誌の属すのは第七、いろいろその他に属せざるもの第八として、それぞれの分科委員会をやって、各分科代表を出そうというのだそうですが、全く大笑いなのは、『中公』は第五で『婦人公論』で当選、『改造』は短歌俳句で当選、第七に入っているのは『日本評論』『時潮』『公論』『日本及日本人』ですって、(『東朝』