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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
07 一九四〇年(昭和十五年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 289,044 字 · 575 页
勿論論文としてだけよんで。そしたらあとから、丁度あれが書かれていたとき、あのことが進行中であったのでした。こわいものね。うなずけるでしょう? この間もあの著者は、自分が自分の欲望にひきずられることについて云っていました。このお手紙に云われている分裂は常につきまとっています、そして、かつてのときのように表現されず、段々大人らしくやられてゆくことによって本質的に益※(二の字点、1-2-22)その面は低下するのです。しかし決してそれを正面からとやかく云わせない構えをもって来ているから。でも私は、この頃はその人々の自主的なものにまかせるべきなのだということが分って、自分を省ること、自分がそれに馴れ合わぬこと、自分は益※(二の字点、1-2-22)野暮にまともにやること、それを中心と考えることにして居ります、個性的なことに立って云えば、その人としての云い分はいくらだってあるのでしょうから。それ以上のひろい点から云えるなら、その人は自分で自分をもっと責任的に律するでしょう。
仕事の丹念さのこと。それで二十八日に生活費のことおききになったのね。心にかけて(そんなことまで)ありがとう。