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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
07 一九四〇年(昭和十五年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 289,044 字 · 575 页
多賀ちゃんがようございます。
てっちゃんにはつたえました。つとめどうなったでしょうね、初めの話のところね、あすこは駄目でした。そして別のところに話がすすんで大体出来そうの様子でしたが。
それからこの二十一日のお手紙。
二十一日のは八信で二十三日のは九信よ。ですからこの次は十通めのわけ。そちらで数を覚えていらっしゃるのめんどうくさいでしょう? いつも前には何日にかいたとかいて下されば順はわかりますから、むりに数をおひかえにならなくてもいいのじゃないかしら。
さて、体のこと。本当にそうです。私の御苦労は云わば問題ではありません。今年は冬が特別ひどかったし、本当に御苦労様でした。きっとこれからずっとましにおなりになるでしょう。そういう気がします。たのしみね。私も体には非常に気をつけて居ります。疲労を早く消すように、ということがモットーです。だからすこしへばったときは九時ごろからねてしまうの。八時すぎでもねてしまいます。そして、フロに入って。これがどうも何よりのようです。考えて見ると、この冬、すこし風をひいたことはあったが、そのために臥ることはありませんでした。