轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

「大毎小学生新聞」大阪毎日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月31日、「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月30日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 页

青空文庫

「変ですね」

「なあ、千二君。君は、あの部屋の床下にもぐりこんでから後、もっと何か見なかったかね」

「もっと、何か見なかったかと言うんですか」

と、千二少年は、またしきりに、前のことを思い出そうとつとめていたが、

「ああ、そうだ。僕は、時計が鳴るのを聞きましたよ、先生」

「え、時計って」

「いや、僕のかくれていた頭の上で、ぼうん、ぼうんと時計が鳴ったんです」

「ああ、そうか。千二君は、床下で、それを聞いたんだね。すると、博士のあの秘密室の柱時計が鳴ったんだな。でも、それは不思議だ」

新田先生は、首をかしげて、妙な顔をした。

「先生、止っていた時計を直しているから、時計が鳴ったのだと思いますよ」

「ああ、そうか。時計の針を動かしていたんだね」

「きっと、そうなんでしょう。だから、ぼうんぼうんと、幾つも打ちましたよ」

「なるほど、なるほど」

「ところが、先生、それがどうも、へんなんですよ」

「へん? へんとは、何がへんなのかね」

新田先生は、千二少年の話に、たいへんひかれた。

「その時計の鳴り方ですよ。はじめ、ぼうんと一つうち、次にぼうんぼうんと二つうち、それからぼうんぼうんぼうんと三つうち……」