轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

「大毎小学生新聞」大阪毎日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月31日、「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月30日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 页

青空文庫

49 電気帽

うれしいという気持は、なかなか値打のあるものだな」

と、そんなふうに丸木は言うのであった。

そうかと思うと、丸木は、時には、とつぜん少年に、お前を殺してしまうぞ、などと言って悲しませて喜ぶこともあった。とにかく、丸木は情の心をもてあそんで喜んでいる。感情を持つようになった植物は、はたして幸福であろうか、それとも不幸であろうか。

「わしは、高等火星人になったぞ!」

と、丸木ひとりは喜んでいるが……。

49 電気帽

人間ではない植物の丸木のそばで使われて暮している千二少年は、決して楽しいはずがなかった。なぜ、千二は丸木のところから逃出さないのであろうか。

見たところ、千二は、別にくさりでつながれているわけでもなく、また、番人がついているわけでもなかった。それなら、千二少年は、いくらでも逃出すことが出来るはずであった。

しかし千二は、もうずいぶん長いこと怪人丸木につかまったまま、逃出しもしないで暮している。なぜ彼は逃げないのか。

それには、わけがあった!

そのわけというのは、千二少年が頭にかぶっているかぶとのようなものに、わけがあったのである。

いや、彼は好きで、あのかぶとのようなものを、かぶっているのではなかった。