轻松读懂日语经典作品
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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
「大毎小学生新聞」大阪毎日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月31日、「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月30日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 页
23 国際放送
「ええ、わかりました。でも、残念ですねえ。もっと、あの怪物をよく見たいのですが」
「仕方がない。この次のことにしよう」
二人は、ふたたび例の狭い階段の下へ来た。そうして、千二少年が先に、先生がその後からついて、その曲った階段をのぼって行った。
「おや」
先に立って階段をのぼって行く千二が、とつぜん叫んだことである。
「どうした、千二君」
「先生、どうも、へんですよ」
「何が、へんかね」
「だって、階段をのぼりきったところは、天井で、ふさがっているんです」
「天井で、ふさがっているって。それはどういう意味かね。この階段の上には、さっき僕たちがはいった床の割目があるはずだ」
「それが、ないのですよ」
「なにっ」
先生は、驚いて、懐中電灯を上に向けた。なるほど、これはへんだ。階段の口は、いつの間にかしまっていた。
23 国際放送
日本時間で言えば、その日の真夜中のことであるが、ロンドンとベルリンとから、同時に、驚くべき放送がなされた。
ロンドンでは、時の王立天文学会長リーズ卿がマイクの前に立ち、また一方、ベルリンでは、国防省天文気象局長のフンク博士がマイクの前に立った。
この二人の天文学の権威ある学者は、一体何をしゃべったのであろうか。