轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
「大毎小学生新聞」大阪毎日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月31日、「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月30日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 页
地震? 地震なら、よほどの大地震であった! 壁は、めりめりと大音響をあげて、斜に裂けだした。柱がたおれる。天井がおちて来る。あっという間に、五人の者は、倒壊した建物の下敷になって、姿は見えなくなった。
思いがけない大異変であった。五人の運命はどうなったか?
思いもよらない大地震に、蟻田博士の建物は、がらがらと崩れてしまった。
その下になった人々は、一体どうなったであろうか。真夜中のこととて、さわぎはなかなか大きかった。
もし、元気な佐々刑事が、運よく外にはい出さなかったとしたら、他の人たちは、どんなことになったか知れない。
暁近くなって、ようやく崩れたあとを掘りかえしはじめたが、最初に見つかったのは、佐々の連の警官の死体であった。いたましくも、彼は殉職してしまったのである。
佐々は作業隊をはげまして、さらに、発掘をつづけた。すると、今度は、折重なった柱の下から、新田先生が出て来た。
「おお、新田先生。しっかりしなくちゃだめですよ」
佐々は声をかけた。新田先生は、まっ青な顔をして、ものも言わなかったけれど、生きている証拠には、かすかに瞼をうごかした。