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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
「大毎小学生新聞」大阪毎日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月31日、「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月30日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 页
だが、ついに火星人の体の秘密が、すっかりわかる日がやって来たのである。実にすばらしいことだ!
それは、一体誰が答えを出したのであろうか。それが、誰であったかをここで言ってしまうよりも、私は、その後の新田先生の一生懸命な働きについて、お話をするのがいいだろうと思う。
新田先生が、火星人の変話機という機械をみやげに、東京へもどって来たことは、前に言った。そうして先生は大江山課長などに、火星人が人間狩をはじめるから、用心するようにと知らせた。そうして先生は、火星人からうばって来た変話機を用いて、しばしば思いがけない手柄を立てたのであった。何しろ火星人が、何かものを言うと、その意味がすぐさまこっちにわかるので、火星人はよく不意をうたれて追っぱらわれるようなことがあった。
だが、火星人は、いつも大江山課長を隊長とする警察隊のために、追っぱらわれるだけで、ついぞつかまったことはない。何しろあの強力な火星人のことであるから、人間があたりまえに向かったのではとても相手にならないが、変話機のおかげで、東京における火星人の人間狩の計画は、夜のふけるにつれて、めちゃめちゃになってしまった。