轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
「大毎小学生新聞」大阪毎日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月31日、「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月30日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 页
あの人は、どうしたろうな」
と、新田先生も、佐々刑事のことを思い出して、望遠鏡から、目を放した。
いつだか、佐々刑事あてに無電を打ったけれど、一向へんじがなかった。
「先生、あの人は火星の宇宙艇にのっているはずですが、べつに用意もしていないから、火星についても外に出られないでしょうね」
千二は、前からそのことを心配していたのだ。
「さあ、そのことだよ。火星は、空気がうすいから、そのままでは外に出られないわけだ。成層圏をとぶ時のように、酸素吸入器をつけて、下におりるより、仕方がないだろうね。そのままでは、酸素が足りなくなって、たおれてしまうだろう」
「そうなると、佐々刑事は、いよいよ気の毒ですね。きっと困っているのでしょうね」
ひょっとしたら、佐々刑事は、火星へついたはいいが、そこで一命をおとしたのではないかと、千二は、そこまで思ったけれど、それは言うのをひかえた。新田先生が、また心配をするといけないと思ったからであった。
「先生、地球はどうなったでしょうね。それから、大江山隊は、どうしたでしょうね」
「おお、そのことだよ。火星へいくことばかりに気をとられていて、地球のことは、わすれていた。