轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

「大毎小学生新聞」大阪毎日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月31日、「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月30日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 页

青空文庫

だから、三人の中で、このところ一番やつれの見えるのは、新田先生であった。それも、やむを得ないことで、先生にたいして同情しなくてはならない。

「博士、地球とモロー彗星の関係は、そののち、どうなったでしょうか」

おお、モロー彗星のことか! 先生も千二も、ともに丸木艇を追うのにいそがしく、モロー彗星のことさえ、すっかり忘れていたのであった。さっきの晩餐会が、先生の気持をゆるめ、そうして今まで忘れていた大切なことを、一度に思い出させたのであった。

先生が、それを口にすると、千二少年も、にわかにそれに気がつき、

「ああ、そうだ。モロー彗星は、もう地球に衝突するところでしたね。ああ、たいへん。どうなったでしょうね」

と言って、先生の顔と博士の顔を、見くらべた。

「ああ、モロー彗星のことか」

と、博士は、なにごとかを考えるかのように、顔をあげて天井の隅を見つめた。

「わしの記憶に、まちがいがなければ……」

と、蟻田博士は、大きく息をして、

「モロー彗星が地球と衝突するのは、あと二十四時間後の出来事だ」

と言って、新田先生と千二との顔を見まわした。

「えっ、あと、二十四時間後ですか。