輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《三国志(七)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。

N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 371,916 字 · 744 頁

青空文庫

すると後ろであッという声がした。まさしく曹操の発したものである。※(「广+龍」、第3水準1-94-86)徳はむらがる敵を蹴ちらして、

「如何なされましたぞ」と、曹操のいるところへ駈け戻ってきた。

曹操は落馬していた。のみならず両手をもって、口を抑えていた。

遠矢に面を射られて、二枚の前歯を欠いたのである。ために顔半分から両の手まで鮮血にまみれていた。

「軽傷です。お気をたしかにおもちなさい」

※(「广+龍」、第3水準1-94-86)徳は、彼を馬上に抱えて、乱軍の中から落ちて行った。

すでに斜谷の関城は、全面、焔につつまれ、山々の樹木まで焼けつづけている。

魏軍は完敗した。今さらのごとく楊修のことばを思い出し、

(あのとき引揚げていたら――)と、思うもの、ただ魏の将士のみではなかった。

曹操の面部は腫れあがり、金瘡は甚だ重かった。彼は、その病躯を氈車のなかに横たえ、敗戦の譜いたましく、残余の兵をひいて帰った。

その途中、

「……そうだ。楊修の屍は捨ててきたが、何か遺品はあるだろう。どこかへ篤く葬ってやりたいものだ」

氈車の中で、うわ言のように呟いていた。