輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(七)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。
N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 371,916 字 · 744 頁
「これはいずこの絵図か」
「名づけて、平蛮討治図とも、南方指掌図ともいっております。南方蛮界の黒奴は、王化を知らず、文明になじまず、しかも自分たちの蛮勇と野性とその風習に驕り恃むこと強く、これを帰服させるには一朝のことには参りません。――で、迂生は多年の間、ひそかに蛮地へ人を遣って、その風俗習性や武器戦法を調べおき、かたがた、南蛮国の地理をつぶさに考察して、遂にこの一図を成したものにござります。図中、細々と書き入れてある註がいま申し上げた蛮地の事情やら気象風土などであります」
孔明は感心して、
「平時にこういう備えを黙々としてきた者の功を戦時にも忘れてはならない」
と三嘆し、あらためて彼を征蛮行軍教授の要職に推した。
かくて、永昌の城に在るうちに、充分な装備と、蛮地の研究をして後、孔明はやがてその大軍をいよいよ南へ進めた。
日々百里、また数百里と、行軍の輸車労牛は、炎日の下を、蜿蜒と続いてゆく。孔明は一隊ごとに、軍医を配し、糧食飲料のことから、夜営の害虫や風土病などについて、全軍の兵のうえに細心な注意をそそいだ。
「天子のお使いが見えられました」
部将の言葉に、孔明は、