Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(五) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 325.249 Zeichen · 653 Bildschirme

Aozora Bunko

「ありますとも」

「ど、どうするんですか」

「忘れましたか。そなたの兄孫策が、死にのぞんで遺言されたおことばを」

「……?」

「――内事決せずんばこれを張昭に問え。外事紛乱するに至らばこれを周瑜に計るべし――と仰っしゃったではなかったか」

「ああ……そうでした。思い出せば、今でも兄上のお声がする」

「それごらんなさい。日頃も父や兄を忘れているからこんな苦しみにいたずらな煩悶をするのです。――内務はともかく、外患外交など、総じて外へ当ることは、周瑜の才でなくてはなりますまい」

「そうでした! そうでした!」

孫権は夢でもさめたように、そう叫んで、急にからりと面を見せた。

「早速、周瑜を召して、意見を問いましょう。なぜ今日までそれに気がつかなかったのだろう」

たちまち彼は一書を認めた。心ききたる一名の大将にそれを持たせ、柴桑からほど遠からぬ陽湖へ急がせた。水軍都督周瑜はいまそこにあって、日々水夫軍船の調練にあたっていた。

酔計二花

一

周瑜は、呉の先主、孫策と同じ年であった。

また彼の妻は、策の妃の妹であるから、現在の呉主孫権と周瑜とのあいだは、義兄弟に当るわけである。