Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みやもとむさし

宮本武蔵(七)

吉川 英治

Lisez 宮本武蔵(七) (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 350 912 caractères · 702 écrans

Aozora Bunko

(あのばば様も、根から悪いお方では決してないのに)

と、天地へ向って、ばばの代りに庇ってみたり、

「こちらが真をもって尽せば、いつか真はどんな人へも通じるということ。……そうだ、城太郎さんに後で怒られるかも知れないけれど」

彼女は遂に、何事かを、思いきめた様子で、雨戸を開けて外へ出た。

天地は暗かった。雨ばかりが白くしぶいている。

土間のわらじを、足につけ、壁の竹の子笠を、頭にかぶって、お通は裾を折った。

蓑を着て――

ザ、ザ、ザ……と軒端の雨だけに打たれて出て行った。ここからは、そう遠くもない、宿場の横の、山神堂があるあの高い石段の山へである。

夕方、麻屋の万兵衛と一緒に登った、覚えのある石段は雨で滝津瀬になっていた。登りきると、杉林はごうごうと吠えている。下の宿場よりは、遥かに風の当りが強い。

「何処だろ? おばばさんは」

くわしくは聞いていなかったのである。ただ、どこかこの辺に、懲罰にかけてあるのだと、城太郎はいっていたが――

「もしや?」

と、御堂の中を覗いてみた。また、床下ではないかと、呼んでみた。

答えもない。姿もない。

祠の裏へ廻った。――そして、荒海の潮のような樹々の唸りに体を吹かれて佇んでいると、