Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
Lisez 宮本武蔵(七) (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 350 912 caractères · 702 écrans
三
そこの通れるようになるのを待っている間に、伊織は、
「あらあら、鏃がたくさん落ちていら。兜の鉢金もあるし。――先生、この辺は、戦場の跡ですね、屹度」
出水に洗われた川砂を掘りちらして、伊織は、錆刀の折れだの、性の分らぬ古金など拾って興がっていたが、そのうちに、
「あ……? 人間の骨」
と、手をすくめた。
三
武蔵は、それを見て、
「伊織。その白骨を、ここへ持って来い」
いちど、知らずに手には触れたが、伊織は、もう手を出す気になれない顔して、
「先生、どうするんです」
「人の踏まない所へ埋けてあげるのだ」
「だって、一つや二つじゃありませんよ」
「橋の修繕いが出来る間の仕事にはちょうどよい。あるだけ拾い集めて――」
と、河原の背を見まわし、
「あの龍胆の花のあたりへ埋けておきなさい」
「鍬がないのに」
「その折れ刀で掘れ」
「はい」
伊織はまず穴を掘った。
そして、拾い集めた鏃も兜の古金も、白骨と一緒に、みな埋け終って、
「これでようございますか」
「ム。石をのせておけ。それでよい。――よい供養になった」
「先生、この辺に合戦のあったのは、何日頃のことなんでしょ」
「忘れたか。