Classiques japonais avec furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
Lisez 宮本武蔵(七) (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 350 912 caractères · 702 écrans
七
「謝罪の何のというのでなく、ただ道を語る人としてなら、かねてお名まえを聞いておる三宅殿、お目にかかることに異存もござりませぬが」
「実は、軍兵衛殿も、それを望んでおるのじゃ、――さらば、早速にも」
亘志摩は、すぐ家臣に、その旨を伝えさせた。
三宅軍兵衛は、先に来て、別の間に待っていたものとみえ、弟子四、五名連れて、ほどなくはいって来た。弟子というのも、勿論、歴乎とした本多家の家中なのである。
七
危惧は去った。――とにかく一応そう見えた。
亘志摩から、三宅軍兵衛とその他の者を、紹介せると、軍兵衛も、
「どうか、一昨夜のことは、水に流して」
と、門人の非を謝し、それからは隔意もなく、武辺ばなしや、世間ばなしに、座は賑わった。
武蔵が、
「東軍流という御流名は、めったに、世間にも、同流を見かけぬように存ずるが貴方の御創始か」
と、問うと、
「いや、てまえの創始ではござらぬ」
と、軍兵衛がいう。
「てまえの師は、越前の人、川崎鑰之助と申し、上州白雲山に籠って、一機軸を開いたと、伝書にはあるなれど、実は天台僧の東軍坊なる人から、技を習んだものらしゅうござる」
と、武蔵の姿を、改めて、しげしげ見直しながら、