Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
スウィスにっき
スウィス日記
辻村 伊助
Lisez スウィス日記 (スウィスにっき) de 辻村 伊助 (つじむらいすけ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 216 275 caractères · 410 écrans
行って見たいってしきりに云うから、馬鹿馬鹿しい御よしなさいって忠告して来た、本当にやって来て、愛想をつかされるよりは、いくらか御国のためにもなるだろう。全体日本人は、景色景色って景色を人寄せに使うつもりなら、木なんかあまり切らないがいいし、それとも正直に告白するつもりなら、どこの人間にでっかしても、年中桜が咲いて、何処からでも不二山が見えて、いつでも陽気のいいような、見え透いた虚言はつかないがいい。
昼少し過ぎに汽船に乗った。対岸のメナッジオ Menaggio は、山ごしにルガーノへゆく岐れ路で、そこへ通う電車の終点である。私は、テルラッツオに、箒みたいに、すくすくと蒼空にぬけ出ているチプレッソの木立の奥に、ブレリヤのマドンナの塔を眺めて、東岸のヴァレンナ Varenna に渡った。コモの湖水の、東南へ深く入り込んだラゴ・ディ・レッコがひろびろと見わたされる船つきのカフェーで、次の汽船を待ち合わせて、湖水の北のはずれにある、コリコの Colico の村まで切符を買った。
そのうちやって来た汽船には、御客はもう少なくって、両側の小村に、神妙に寄り路して行っても、甲板には相かわらずたった二人で、その一人のイタリヤ人がデルヴィヨの村で降りてしまうと、あとは気の毒なほどひっそりして、外輪車の水を切るのが、寂とし