Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
スウィスにっき
スウィス日記
辻村 伊助
Lisez スウィス日記 (スウィスにっき) de 辻村 伊助 (つじむらいすけ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 216 275 caractères · 410 écrans
此の雪の中を、カウフマンは、二十五フランの日当と、二フランのティップを貰って、グリンデルワルトへ下りて行った、彼が入り口の扉を開けた時には、ストーヴに暖められた別の世界を呪うように、雪は渦まいて板敷の上に乱れ込んだ、が、二重扉がぴたりと閉まると、点々と露を残して、忽ちに消えてしまった。
私達は暖かい室の中に、別にする仕事もなく、粉雪に暮れてゆく山の静けさを味わっている。アヴァランシュは一時間に三、四回、必ず、遠く近く響いて来る。そしてごーっと尾をひいてゆく響が、あちこちの山岳に反響して、だんだんかすかに消えてしまうと、小屋はものの響から取り残されたように、前よりもかえって寂しく感ぜられる。
室の隅には、危険信号用の旗がある、昼はこれを掲げるか、又は棒の先に着物をつけて、一分毎に上げ下ろしする、夜は備付けのランターンを灯すことになっているが、然しここは、村からは見えないし、いざとなった時、信号が役に立つかどうか、頗る疑わしいと思う。
窓の外に足音がしたと思ったが、その中一名のガイドをつれた、若い男が這入って来た、先客のあるので非常に喜んだ様子であった、彼はフランス人で、今朝グリンデルワルトを発って、明日は後ろのシュトラールエックを越えて、ウンテラール・グレッチェル Unteraar Gletscher から