Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
Lisez 宮本武蔵(七) (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 350 912 caractères · 702 écrans
「来たぞ、来たぞ」
小声で――ひどく早口に告げながら、道場の真ん中にいた彼のそばへ、飛んで来て、
「浜田。参ったらしいぞ。――参ったらしいぞ」
と、もう一度、告げた。
浜田は答えない。
ちょうど木剣をかまえて、ひとりの後輩へ稽古をつけていた折であるから――それを背中で聞いたまま、
「いいか!」
と、正面へ向って、こう攻撃の予告を与え、木剣を真っ直に伸ばして、だ、だ、だっ――と床を鳴らして押して行った。
そして道場の北の隅まで、その勢いのまま行ったと思うと、どたっと、後輩はもんどり打って、木剣は刎ね飛ばされていた。
寅之助は、初めて振向いて、
「沼田。来たとは、佐々木小次郎がか?」
「そうだ。今、門をはいって来た……。すぐ見えるぞここへ」
「思いのほか、早くやって来たな。やはり、人質が利いたとみえる」
「だが、どうする」
「何が」
「誰が出て、どう挨拶してやるかだ。充分、備えておらぬと、一人でここへやって来るほど剛胆な奴――不意に何をやり出すかもしれぬ」
「道場の真ん中へ通して坐らせるがいい。挨拶はおれがする。各※(二の字点、1-2-22)は周りにいて黙って控えておれ」