Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みやもとむさし

宮本武蔵(七)

吉川 英治

Lisez 宮本武蔵(七) (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 350 912 caractères · 702 écrans

Aozora Bunko

「艱苦に克ったすぐ後には、艱苦以上の快味がある。苦と快と、生きてゆく人間には、朝に夕に刻々に、たえず二つの波が相搏っている。その一方に狡く拠って、ただ安閑だけを偸もうとすれば、人生はない、生きてゆく快も味もない」

「……少し分りかけて来た」

「欠伸一つしてもだ――苦の中に潜心した人間のあくびと、懶惰な人間のそれとはまったく違う。数ある人間のうちには、この世に生を得ながら、ほんとの欠伸の味すら知らずに、虫のように、死んで行くのがたくさんいる」

「寺にいると、周りの人たちからも、いろいろな話を聞く。それが楽しみだ」

「はやく、禅師に会って、おぬしの身も頼みたいし、わしも何かと、道について、禅師に糺したいこともあるのだが……」

「一体、いつお帰りなのだろう? 一年も便りがないといっているが」

「一年はおろか、二年も三年も、飄々と、白雲のように、居所も知れぬ例は、禅家には珍しくないことだ。――折角、この土地に足を留めたのだから四年でも五年でもお帰りを待つ覚悟でいてくれい」

「その間、おぬしも、岡崎にいてくれるか」

「いるとも。裏町に住んで、世間の底の、雑多な生活に触れてみるのも、ひとつの修行。