Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みやもとむさし

宮本武蔵(七)

吉川 英治

Lisez 宮本武蔵(七) (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 350 912 caractères · 702 écrans

Aozora Bunko

外から射す白い光が、鮮らかに、荒い土の肌を見せている。

夜明け頃から、雨も風も、はたとやんでいたらしい。窟の口には、金色の朝の陽が、跳ね返ってかがやいていた。

「なんじゃろ?」

起とうとしながら、ばばはふと、顔の前に泛き出している文字に気をとられた。それは、洞窟の壁に彫りこんである何人かの願文だった。

てんもん十三ねん、天神山城の御かつせんに、浦上どののぐん勢に、森金作という十六の子を立たせて、ふた目とも見ざるかなしさのあまりに、諸所の御仏をたずねさまよい、今ここに一体のかん音菩薩をすえ奉ること、母の身にはらくるいのたねともなり、きん作がためには後生をねがいまつるに侍る

幾世の後、ふと訪うひともあらば、あわれと念ぶつなしたまわれ、ことしきん作が二十一ねんのくようなり

施主 英田むら きん作が母

所々、風化して、読めない所もある。天文永禄の頃といえば、ばばにも古い憶い出しかない。

その頃、この近郷一帯の、英田や讃甘や勝田の諸郡は、尼子氏の侵略をうけて、浦上一族は諸城から敗退の運命を辿っていた。ばばの幼い頃の記憶にも、明けても暮れても、城の焼ける煙で空は晦く、畑や道ばたや、農家のある近くにまで、兵馬の死骸が幾日も捨てられてあった。