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にっき
日記
宮本 百合子
08 一九二二年(大正十一年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 102,285 字 · 204 页
六月四日
六月五日
倉知が例によりひとりで切り廻しいろいろ喋り、三越のプロパガンダをし、ちっとも、祝う二人の心持に通じるような話はしない。実にいや。下等と思う。父母が、まあとにかくも国男さんは学校に入り、Aもどうにかなり、自分達の二十五年もよろこび祝おうと云うのに、その心持を同情し、よろこびを分つものは居ない。
只よばれ、食い、かえる。又は、自分の優越さをほこる。実につまらないものどもだと思う。
六月四日(日曜)晴
朝、新聞社から人が来ると云うので、早く起きる。来ず。
Aは、虫ぼし夏ものの入れかえにいろいろ手伝ってくれ、六畳一杯にひろげる。
自分は、林町から借りて来たタイプライターで、Aが啓明会へ出すと云う Book list を書く。まるで、女と男と反対。可笑し。
ひまを見て、ギブスの Wars it can be told をよみ始む。実にあれ丈の戦争を経験しなかった幸福と、真剣さを経験しなかったおめでたさとは、将来の日本に大きな文化的意義を持つと思う。
六月五日(月曜)晴
「火のついた踵」のため、my Ideal をとり、絵を見に林町へ行く。
関さんはかえって来て居ないで駄目、