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にっき
日記
宮本 百合子
08 一九二二年(大正十一年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 102,285 字 · 204 页
四月七日
四月八日
四月九日
それ丈刺戟が男にはちがうと思う。
「神々の死」、何だか不自然なような心持がする。
四月七日(金曜)雨
A、学習院の卒業式予行に出かける。
四月八日(土曜)晴
日当は暑い程つよい日が照る。バラが枝が多くて咲かないと云うので、よけいだと云う分を切る。何でも此と同じなのだと思う。いろいろな欲や、見栄や小善心で生活は枝だらけになり、一つのまとまった大きいことが出来ない。
明日国男さん来ると云って来る。どんなにさっぱりした心持か。何だか林町の家族とはなれその喜びの渦の中に居られないのを物足らず淋しく覚えた。
父、十三日にかえられると云う。
四月九日(日曜)晴
午後、国男、英男、スエ子来。きみも来る。せわしい思いをして皆の好きなとりの料理をしてやる。英男、国男のよろこんで食べること。見る目も愉快で、スエ子より却って子供らしい食欲や、歓びを示す。あんな点でも男の子と女の子とは、ああも違うものか。
父それから散歩に出られ、われわれが三時の果物をたべ終る頃、大学に行ったAと一緒に戻って来られた。青山の墓地に行き、「此等は皆故人だ。自分もやがてそうなろう」と思ったら、急にふらふらとし、倒れ、暫く人事不省であったのだそうだ、驚く。