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にっき
日記
宮本 百合子
08 一九二二年(大正十一年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 102,285 字 · 204 页
五月二十八日
五月二十九日
趣味と効果に於いて大きなウェーストをして居る。
五月二十八日(日曜)晴 朝林町へ電話、
朝、林町へ電話をかける。肩がはったとかで、常わ会にも出られず、あしたにしたいと云われる。そうきめ。
午後早く出て行かなければならないと思うせいか、気がまとまらず、「加護」一向進まず。
吉田さんの処へ集ったのはそう大勢でもなかった。いつか、ホイティアで逢った大館氏が居、すてばちのような口調で、あらゆることを罵倒(日本の)して居るのをきき、哀れな淋しい心持がした。まつのことをたのむ。
夜は、俄に夏めいた家の中に変化をつけるため、Aと二人で本棚を動し、カーテンをつるし眠るまで動く。
夜、床につき目がさえ、種々の考えがむらがり起って、四時頃まで目覚めて居た。
五月二十九日(月曜)晴
暑いこと、暑いこと、おはなしにならず。朝のうち「加護」を書いてしまう。
一時頃、母上スエ子をつれて来られる。いつか先の先、片町の家へ一寸来られたきり三年間に二度目の来訪なのである。
彼女もうれしそうに見え、自分もよろこんだ。いろいろ六時頃まで話す。近頃は、Aに対しての心持も少しは、変って居られるらしいので、心持よい。