轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
にっき
日記
宮本 百合子
08 一九二二年(大正十一年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 102,285 字 · 204 页
十一月十日
十一月十一日
まつかえらず。
一時過床に入り暫く彼女のことを考える。他人の仲ばかりに居、誰一人として、さほど親身になっても居ないだろう人間の間を、浮草のようにうろうろして居ると思うと、憐れで、深い心遣いを覚えた。まつ、おみや、会田、皆不幸な者なり。
十一月十日(金曜)晴
あいにく雨。
自分は、材料をととのえる。
午後柳氏来訪、年齢の差異についての反省――自分の若かったとき、老人なら今との心の差と云うようなことを書いて見てくれと云われ、面白そうなので、又最近考えた、又考えを要する時代なのでうける。
先夜石本さんの処で感じたことを、彼女も感じ、種々な流行と云うことなどについて、考察的な態度であるのに、快く又、自分の生活のとかくだれ易い――外界に対して――のに顧るところがあった。一寸も世の中に顔などは出して居ない人に偉い人のあるのはおそろしいことなり。世の中の柱。
十一月十一日(土曜)晴
A、夜食事によそに呼ばれて居るので、自分は午後から林町に行く。まつのことにつき話したけれども、母上さほど集注せず。さっそく彼女の力でどうなると云うのでもないし、又するような気分でもないのによけいな心配をさせるでもなしとそのままにしてしまう。