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にっき

日記

宮本 百合子

08 一九二二年(大正十一年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 102,285 字 · 204 页

青空文庫

十一月十二日

要するに此那ことは相談するほどのことではないのだろう。

夜七時過、祖母、おけさ、ばあやをつれて帰って来られる。安積山嶽などにすっかり雪が降つもったとのこと。柿や野菜を、うんと持って来る。まるで農民の移住のようなり。ツーさん、伊吹さん来。そろそろ帰ろうとして居ると、関さんから電話でおかあさんが大変悪いので直ぐ来て呉れるように、父に云って下さいと云う。きよがおどろきピンも何もぬけそうにとんで行った。

誰も、鑑子さんのわるかったこと丈は知っておかあさんのわるかったことは知らない。どうしたと云うことなのだろう。驚きあやしみつつ帰宅。

十一月十二日(日曜)晴

A、胸を湿布す。そう大したことではないのだろうが。

縁側で日向ぼっこをしながら林町でさがして貰っても出来ないし又そう容易にあるものでもないから、職業紹介所に云って聞いて見、此方の要求を話して置いたのが一番よろしかろうと云うことになる。

誰か居ないでは困り、居れば出る入るで面倒がある。アパアトメントの生活が恋し。いやな人手がなくても生活出来ると云う点で。

まつを林町にやる。

久しぶりで二人ぎり。

夜ペルシアのことにつきよむ。