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にっき
日記
宮本 百合子
08 一九二二年(大正十一年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 102,285 字 · 204 页
二月十日
二月十一日
二月十二日
ちっともそれに対して動かされる熱意がないから、大隈さんの時と比較して驚ろかされる。
二月十日(金曜) 晴
A、明治をやすみ、午前中から午後にかけて雑誌を整理し、小林さん、とり青山の家へ行く。
二月十一日(土曜)晴 暖
朝、それでも六時頃に目が覚め、仕度をし、出かけたのが八時、お濠の景色が非常に美しかった。天気がよい朝なのでうっすらと野辺に靄がこもり、卵金色に光り、松のかげや小石が非常に優しくしかも活々として居る。禁酒宣伝と書いた襷をはすにかけた救世軍の士官が、楽しそうに三人何か喋り、笑い、入り混り乍ら、歩いて行った。荷物がなかなか来ない。やっと十一時頃、なかなか遠いので、左官屋の荷車をかりて運ぶ。それでも十二時には皆七八人の男がかえり、あとは小林さん、我々英ちゃんとで片づける。
夜、八畳に坐り、ちっともそれでも他処らしくない気がした。丁度先位古いのと、間取りがよいのと、全体が気持よいからだろう。
これでもう引越さなければならないと云う心持が去り、落付いて此処が家と思えよい。
二月十二日(日曜)晴
朝から本棚の整理
腰が痛くなった。
A、非常に楽しそうなり。