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にっき
日記
宮本 百合子
08 一九二二年(大正十一年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 102,285 字 · 204 页
五月十三日
五月十四日
五月十五日
五月十六日
種々な点から、自分について一つ思ったこと――自分は、感受性と、旺盛な生活力で芸術が生め、クリーア・ブレエンと云うようなものはない。――そうではないだろうか。透徹した眼などと云うものは無く、考えずには居られない脳髄と、感じずには居られない胸と、エキスプレスせずには居られない熱情とを持った極の自然人。
五月十三日(土曜)晴 ◎
芸術と、自助生活との間に考えるべきこと。常に此頃心にある。
夜、『時事』、『国民』の記者が来、Aの啓明会のことにつき記事写真をとって行く。自分は写真を断る。
五月十四日(日曜)晴 夜高垣氏。
髪を切りにAが行くと間もなく訪客、
午後から、大学に行き、ひどくおそくかえり、八時過高垣氏来訪。
野上さんのお能はことわり、おなかがいたく、蒼い顔をする。
『時事』のAの写真よく、『国民』に自分の名を先に出してあるのを見全くいやな心持になった。
五月十五日(月曜)曇
能に行かれなかったことにつき野上さんに手紙を書く。
五月十六日(火曜)雨『文生新聞』三時
梅雨が来たようにさむい。My days & dreams をよみつづける。いろいろなことで自分の裡に、いかほど祖父(西村)の血がテムペラメンタル・テンデンシーがあるか思わずには居られない。