轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
「大毎小学生新聞」大阪毎日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月31日、「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月30日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 页
相談というのは外でもないが、先生は、この地球がやがてモロー彗星と正面衝突して、ばらばらにこわれてしまうのを知っているでしょうね」
「知っていますよ」
と、新田先生は、すぐに返事をした。
「それが、どうしたのですか」
「いや、どうもしやしませんが、モロー彗星に衝突されると、皆さん、地球の人類は、死んでしまうわけだが、その対策は出来ていますか」
「対策というと……」
「つまり、その場合、何とかして助かる工夫が出来ているかと、私は聞くのです」
「さあ、それは……」
と言ったが、先生は、返事につかえた。
日本をはじめ、世界各国では、その日の用意として、全工業力をあげてロケットをたくさんつくっていると噂に聞いているが、それを丸木に話していいものかどうか?
丸木の眼が、黒眼鏡の奥で、きらりと光ったようである。
怪人丸木の質問に、新田先生はどう返事をしようかと、迷ってしまった。
丸木は先生の困った様子を見てとって、それを自分のつごうのいい方へとった。
「お困りの様子だが、まったくお気のどくに思う。皆さん方は、永久に地球の人類が栄えるものと思っていられたのであろうが、モロー彗星というやつが、それを正面から、じゃまをするんですからね。