轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

「大毎小学生新聞」大阪毎日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月31日、「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月30日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 页

青空文庫

第四隊以下は、我らにかまわず、敵の本隊へ突入せよ!」

「うわあっ、うわあっ」

のどもはりさけよとばかり、突撃隊は、ときの声をあげて、火星兵の中におどりこんでいった。

ひゅう、ひゅう、ひゅう。

ぷく、ぷく、ぷく。

火星兵部隊の方でも、何だかわからないが、しきりに怪しい声をあげ、人間突撃隊を踏みにじろうと、押出して来る。まるで人間タンクの大群が、どんどん前へ出て来たようである。

ごうん、ごうん。

突撃隊の持っているガスピストルやガス銃は、消音式になっていないから、さかんに大きな音を立てる。

ぱかっ、ぱかっ、ぱかぱかっ。

あちらでもこちらでも、火星兵の胴中が破裂する。しゅうっ、しゅうっと、えらい響である。

たちまち、あたりは黄いろい煙に閉じこめられて、まるで先が見えなくなった。

しかし、ガスピストルの音と、火星兵のかぶっている胴がとけて爆裂する響と、それに交って、双方の死物ぐるいの叫び声が、ものすごく山々をゆすぶった。一体、どっちが勝っているのか負けているのか、さっぱり見当がつかなかった。

そのうちに、ピストルの音が、はたとやんだ。しきりに聞えていた火星兵の胴の爆裂音も、にわかにとまった。