轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

みやもとむさし

宮本武蔵(五)

吉川 英治

吉川英治『宮本武蔵(五)』。同一底本的分册已合并为一书。收入:宮本武蔵、宮本武蔵。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 508,883 字 · 1017 页

青空文庫

母のお杉は、そのため、もう老年なのに拘らず、武蔵を討ち、不貞の許嫁を成敗せねば郷土へ帰らぬと国を立ち、自分ともどもに、武蔵を討とうと狙っているような次第でもある――

最前どなたやら、自分をお甲の亭主だなどと仰っしゃったが、飛んでもない誤解で、よもぎの寮に身を寄せていたことはあるが、お甲と関係などはない、その証拠には、祇園藤次とお甲とは、あの通り親密で、今では手に手を取って他国へ駈落ちしている事実に徴しても証明できる――

であるから手前には、そんなことはどうでもよいことで、今最も気にかかるのは母のお杉と敵の武蔵の消息でしかない。今度大坂表にあって聞くところによれば、吉岡殿の御長男は、彼と試合して不覚をとったそうである。そう聞くと矢も楯もなく、こうしてはいられないという気持に駆られ、ここまで来たところ十数名のよからぬ野武士に取巻かれ、所持の金子を悉皆奪われてしまったが、老母を持ち敵を持つ大事な体と――じっと彼らのなすままに任せ、観念の目をふさいでいたところ――

「有難うございました。吉岡家といい、手前といい、武蔵は倶に天を戴かざるの仇敵、その吉岡一門の方に、縄を解いて貰ったのも、何かの御縁かもわかりませぬ。